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PHP文庫

細川幽斎の経営学

価値観大転換時代を生き抜く知恵

著:童門 冬二

紙版

内容紹介

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……。「泣かぬなら」の句を引き合いにだすまでもなく、あまたいる戦国武将のなかでも、これほど性格が異なる三人はいないだろう。その違いを象徴的に表現すれば、「破壊の信長」、「創造の秀吉」、「守勢の家康」とすることができるかもしれない。信長によって旧価値観が壊され、新しい価値観が創造されるという、価値観の大転換時代に、この三人に上手く仕え、重用された人物がいた。その人物こそ、本書のタイトルにある細川幽斎である。▼細川幽斎といえば、武将としてよりも歌人、または歌学研究家として、その名を残しているイメージを強く持つ方が多いかもしれない。しかし、激変する時代のなかにあって、「家」を守り通した処世術は、今日、学んで余りあるものがあるのではないだろうか。▼名著『上杉鷹山の経営学』で、ビジネス感覚で歴史を見事に解釈してみせた著者の眼力が、細川幽斎をどう斬るか。興味津々の一冊である。

目次

[1]三つのEを実行 [2]風度の時代 [3]原点は流浪奉公 [4]期待される部下像を歌で示す [5]主人義昭への疑念 [6]信長の旧社会否定のプロセス [7]日本における権力の変遷 [8]古い価値観と新しい価値観との対立 [9]信長の将軍イジメ(新旧社会のブリッジ役に) [10]自己革新に努力 [11]二大権力の谷間で [12]京都は武士を公家化する [13]ナショナル・ミニマムとローカル・マキシマム [14]家臣が主君を選ぶ時 [15]芸が身を助ける [16]成上り者の心理分析 [17]信長の政治・文化改革 [18]文化の産業化を担当 [19]文化企業と企業の文化化 [20]文化企業と企業の文化化 その2 [21]関ケ原合戦と幽斎 [22]文化大名が一変して猛将に [23]文化が危機を救う [24]息子の誤解を家康が解く [25]自分を高く保ちぬく

ISBN:9784569663500
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:272ページ
定価:495円(本体)
発行年月日:2005年03月
発売日:2005年03月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB