PHP新書
マックス・ヴェーバーの哀しみ
一生を母親に貪り喰われた男
著:羽入 辰郎
紙版
内容紹介
マックス・ヴェーバーは親に愛された子供とは言い難い。彼は不毛なままに、人生を走り続け、不毛なままに死んでいった。従来、彼の精神疾患の原因は、成功し過ぎた“父親殺し”の反動と理解されてきた。しかし本当にそうであろうか? 家族の前で父を弾劾し、その父が旅行先から遺体となって帰ってきた、ということで、人はその後二十二年もの間、精神疾患で苦しみ続けるであろうか。本書は従来の解釈とは全く異なる観点から、彼の精神疾患に光を当て、深い哀しみの理由を解きほぐす。鍵は、その苦しみのさなかに書かれた『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中に隠されている。資料の改竄やでっち上げまでしても書かざるを得なかった『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の中に……。『マックス・ヴェーバーの犯罪』(第十二回山本七平賞受賞作)で衝撃をもたらした著者が、文献と想像力を駆使して、大胆かつ繊細に謎を解く。
目次
●第一章 「職業としての学問」への恐怖 ●第二章 『倫理』論文 ●第三章 エミー ●終章 哀しい男
ISBN:9784569659992
。出版社:PHP研究所
。判型:新書
。ページ数:208ページ
。定価:700円(本体)
。発行年月日:2007年11月
。発売日:2007年11月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。