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PHP新書

「生きる力」としての仏教

著:町田 宗鳳
著:上田 紀行

紙版

内容紹介

仏教とは、人が亡くなるたびにお布施を集め、墓地や駐車場を経営する宗教のことではない。世間の常識に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは──。本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。「<悟り>と<狂い>は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)、「陰徳を積むという価値観を見直そう」(町田)、「“痴”と“智”の絡まりあいに救いがある」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。さらに、オウム事件から十年が過ぎ、日本社会と仏教のあり方を考える。それは単なる教義としてではなく、実践する仏教のあり方である。そのために、お寺を中心としたボランティアの取り組みや、家庭に仏壇を取り戻す方法なども提案。果たして日本仏教に未来はあるのか。現代人の魂に火をつける刺激的対論である。

目次

●第一章 仏教は爆発だ! ――宗教の本質を考える ●第二章 生きる意味を取り戻す ――仏教的革命とは ●第三章 仏教はオウム事件を総括したか ●第四章 生老病死に寄り添う ●第五章 宗教は人間を自由にするのか ●第六章 仏教と自己実現

ISBN:9784569649856
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:240ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2006年06月
発売日:2006年06月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRF