出版社を探す

PHP新書

貧乏クジ世代

この時代に生まれて損をした!?

著:香山 リカ

紙版

内容紹介

その数、なんと1900万人! 「第2次ベビーブーマー」「団塊ジュニア」と称される一群を含む70年代生まれ、いま20代後半から30代前半の彼らは、ひそかに「貧乏クジ世代」とも揶揄される。▼物心ついたらバブル景気でお祭り騒ぎ。「私も頑張れば幸せになれる」と熾烈な受験戦争を勝ち抜いてきたが、世は平成不況で就職氷河期。▼内向き、悲観的、無気力……“自分探し”にこだわりながら、ありのままの自分を好きになれない。「下流社会」「希望格差社会」を不安に生きる彼らを待つのは、「幸運格差社会」なのか?▼[貧乏クジ世代の特徴]「これまでよかったから、もういいことはない」/恋人、夫婦間で深い対話ができない/マニュアル本や自己啓発系の本を読みたがる/不運の原因を「血液型」や「前世」に求めたがる/「勝てばまぐれ、負ければ自分のせい」/頑張っているとき以外は不安でしょうがない/「こうしてもらいたい」と言葉で説明できない…

目次

●第1章 哀しき「団塊ジュニア」、七〇年代生まれの現在 [1]「これまでよかったから、もういいことはない」――未来志向になれない人びと [2]「心の内を相手に伝えないこと」を「やさしさ」と考える男がふえている [3]この時代に生まれて「いちばん割を食った」と思っているのはだれか? [4]“カラダだけの三十歳”と“心は三十歳”――団塊の世代と団塊ジュニア ●第2章「貧乏クジ世代」の法則 [5]“幻想の自分”と“現実の自分”――悩んでいるのはその落差? [6]世の中に向けられるべき視線がなぜ“オカルト”に向かうのか? [7]「ケータイ以前」と「ケータイ以後」、どちらも知っているがゆえの葛藤 [8]「どうせはずれクジだろう」となぜ最初から悲観するのか? [9]「頑張っているとき以外は不安」――こんな状態から抜け出すには? [10]失敗や欠点ばかり探しても、“ありのままの自分”を好きになれるはずはない [11]“自分らしさ”を追うべきか、現実路線の“ホリエモン流”でいくべきか [12]自分を見つめるか見つめないか、彼らはなぜ二極化するのか? ●第3章 「幸運格差社会」にしないための処方箋 [13]「アンラッキーな

ISBN:9784569646848
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:700円(本体)
発行年月日:2005年12月
発売日:2005年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB