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「見えない恐怖」におびえるアメリカ人

“見せかけの正義”と“病的な愛国心”

著:矢部 武

紙版

内容紹介

なぜブッシュは泥沼化するイラク戦争、停滞する経済の責任を問われることなく、再選されたのか。▼実は、「ナンバーワンで、強くて、正しくなければ……」というアメリカ人独特の強迫観念が引き起こす「アメリカ病」のキーワードをもとに2004年の選挙結果を分析してみると、この謎が自然に解けてくる。▼ブッシュ再選の裏には、9.11テロとイラク戦争のトラウマから生まれた、新たな症状ともいうべき見せかけの正義、病的な愛国心、強いリーダー願望、現実逃避などがあったのだ。世界の批判を省みなく、アメリカ第一主義を掲げるブッシュを支持したのは、まさにこの新「アメリカ病」にかかった人たちであった。▼本書では、米紙「ロサンゼルス・タイムズ」の元記者でアメリカを知り尽くした著者が、強さだけを賞賛し、弱さは絶対認めてはいけないという病的なアメリカ文化、そしてこの新「アメリカ病」をもつ人たちの深層心理をするどく分析する。

目次

●第1章 不安と恐怖におびえる米国人 ●第2章 権力と宗教への盲従 ●第3章 “大量無知病”の蔓延 ●第4章 “病的な愛国心”が生み出す恐怖 ●第5章 テロより恐い“肥満の恐怖” ●第6章 “マッチョ願望”の男たちの不安と悲劇 ●第7章 崩壊する“自由と民主主義” ●終章 日本はいつまで米国に盲従するのか

ISBN:9784569644615
出版社:PHPエディターズ・グループ
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:2005年07月
発売日:2005年07月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB