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昭和史の授業

著:鷲田 小彌太

紙版

内容紹介

「昭和」という言葉から、「戦争」という連想にいたる人は数多い。それほどに、日本人には、あの敗戦が骨身にしみている。それゆえか、「昭和史」と銘打って、お決まりのように戦争期の流れを綴り、連綿と軍部を批判し、「この愚をくりかえしてはならない!」などと絶叫して終わってしまう本が読者の共感を得やすいらしい。しかし、それでいいのか? そんなセンチメンタルな回顧ばかりして、冷静な時代分析をおざなりにする態度でよいわけがない! 本書は、その疑問にあえて答えるべく執筆された。曰く、 「昭和史とは日本の社会主義との闘争史である」という、新鮮な視点のもとに成り立つ、非常に知的な議論である。今こそ、「戦争と平和」という単純思考を超えて「昭和史」を考える時代が始まったのである。日本人の新たな知的成熟への出発点となる一冊である。

目次

●第1章 第一次世界大戦の「戦後」から、昭和は始まる ●第2章 昭和の始まりに日本人はどんなことを考えていたか ●第3章 昭和天皇をめぐる時代背景 ●第4章 軍縮と恐慌を経て、満州へ ●第5章 行きづまり打開のための新体制づくりから、対米戦争へ ●第6章 間奏曲 ●第7章 第二次大戦・敗戦による「戦後」問題の推移 ●第8章 経済成長路線とその「結果」 ●第9章 日本の「繁栄」と共産ロシアの「崩壊」 ●第10章 昭和天皇の崩御

ISBN:9784569636405
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2004年07月
発売日:2004年07月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ