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PHP新書 289

歪められた日本神話

著:萩野 貞樹

紙版

内容紹介

二十一世紀になってもなお戦後民主主義、あるいは皇国史観の呪縛から逃れられずにいる古事記・日本書紀の神話解釈に、真正面から挑んだ意欲作。日本神話の成立については史実反映説、創作説、政治宣伝文書説など数多くの研究がある。しかし、古くは新井白石の解釈から、画期的だった梅原日本学に至るまで、そのほとんどが神話の合理的解釈という罠にはまっているのだ。日本こそ人々が「神話を生きている」という世界でたった一つの文明国であり、外国の学者はあらためて日本神話に注目しはじめているというのに――。本書は古今東西の研究成果を俎上に乗せ、いかに日本の神話研究が歪んでいるかを、日本神話への共感をもって強く問いかける。「記紀神話といわれるものは、歴史をねじ曲げて作った政治宣伝文書であり、あるいは、当時の思想・観念が寓意された心理資料だ、というのである。なんと古めかしい考え方か。」

目次

●第1章 日本神話はどう説かれているか ●第2章 神話を考える特殊日本的状況 ●第3章 神話各説を批判する ●第4章 諸家の論理操作について 

ISBN:9784569634753
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:232ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2004年02月
発売日:2004年02月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRS