PHP新書 292
クモはなぜ糸から落ちないのか
自然から学ぶ〈安全〉と〈信頼〉の法則
著:大﨑 茂芳
紙版
内容紹介
「朝グモは福を呼ぶ」などの言い伝えが示すように、古くからクモは神秘的な生物とされてきた。その活動をつねに支えるのが「クモの糸」。よくもまあ、こんな細い糸に命を預けられるものだ。じつは彼らは、危機管理のスペシャリストだったのだ!▼翻って私たちは、何を信頼して生きているだろう。他人を、社会をどのように信じ、どう対応したらよいのか。4億年もの長い進化を経て培われたクモの知恵から、時代の変化を読み解く術を学ぶ。▼予測困難で複雑な現代にあって、忘れていた大切なことを教えてくれるクモの驚くべき生態学。▼<内容例>クモが大空を飛ぶ/巣の糸のリサイクル/クモは紫外線を利用する/危機管理の究極の数字は「二」/クモの糸の信頼性は人間社会に適用できるのか/人間が信頼しやすい短期的未来/どのような部下が信頼できるのか/受験は典型的な線形タイプ/常識の寿命は短くなってきた/目標のない時代にはどうすればいいのかetc.
目次
●第1章 クモの驚くべき行動 ●第2章 クモから学ぶ危機管理と信頼性 ●第3章 人間はどこに信頼を置くのか ●第4章 どのようにすれば時代が読めるか