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ソデカガミ

著:通崎 睦美

紙版

内容紹介

本書のタイトル『ソデカガミ』(袖鑑)とは、江戸時代からある、袖に入るほどの小さな案内手引き書のことである。では、本書は、何の案内手引き書であるかといえば、サブタイトルにあるように「銘仙着物」である。では、「銘仙着物」とは何であるかといえば、明治後期から大正・昭和にかけて、その大胆で華やかなデザインが特に若い女性に大流行した普段着の着物である。とんぼやペンギン、果物や洋館などのアールヌーボー調の柄、左右対称で直線的、かつ大胆に原色を使ったアールデコ風の模様など、「これが本当に着物の柄!」と、当時のデザインセンスの豊かさに驚いてしまう。特に本書で紹介するものは、アンティーク着物の着こなしで注目され、本職はマリンバ奏者という著者のアーティストらしい感性溢れるコレクションである。アンティーク着物がブームとなっている昨今、着物ファンや服飾・デザイン関係者にとっては、まさに待望の注目の一冊といえよう。

目次

●絹の寿命 ●果物屋 ●変わり図柄 ●あられと豆菓子 ●ミニカー・マニア ●赤と黒 ●美術作品と古着 ●出会いの記憶

ISBN:9784569633602
出版社:PHP研究所
判型:A5
ページ数:168ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2003年12月
発売日:2003年12月15日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WJF