HP(ヒューレット・パッカード)クラッシュ
「理想の企業」を揺るがした1億ドルの暗闘
著:ピーター・バローズ
訳:瑞穂 のりこ
紙版
内容紹介
60年の歴史の中で初めて厳しい試練に立たされたHP(ヒューレット・パッカード)は、経営の立て直しのため、AT&T社の子会社の社長をつとめていたカーリー・フィオリーナを招く。彼女は積極的にマーケティングを重視した新戦略による改革を起こそうと試みるが、それは長年HPが慣れ親しんできた”魔法の公式”HPウェイとは大きく衝突するものだった。▼そんな中もちあがったコンパックとの合併話を、フィオリーナは千載一遇のチャンスとばかり強硬に推し進める。合併は問題なく成立するように見えたが、創業者一家の嫡子であるウォルター・ヒューレットが「HPとコンパックが合併すれば悲惨なことになる」と叛旗を翻す。そして、それは当時の客観的な市場の意見に沿うものであった。かくして両者は、合併すべきか否かを裁定する、史上最大の株主委任状争奪戦を繰り広げる。▼全米震撼の骨太ノンフィクション。解説・古谷隆一(デジタル産業研究所主幹)
目次
●第1章 対決 ●第2章 少女カールストン・スニード ●第3章 魔法の公式“HPウェイ” ●第4章 天国を揺るがした最新マシン ●第5章 スター誕生 ●第6章 CEOを求めて ●第7章 波乱の蜜月 ●第8章 瓦解 ●第8章 合併案浮上 ●第10章 十一月の衝撃 ●第11章 委任状争奪戦 ●第12章 訴訟