出版社を探す

PHP新書 260

数字と人情

成果主義の落とし穴

著:清水 佑三

紙版

内容紹介

売上高、経常利益、成長率など、企業の力は数字に投影される。「スピード」「効率化」が至上の価値となり、「格付け」に一喜一憂する経営者たち。いつしか社員は、「働きぶり」よりも個人の「業績」(数字)ばかりを追うようになった。その結果、職場はどうなっただろうか。▼成果主義の時代に人情の復権を――。外資系企業の経営者が切に唱える。▼後輩の面倒を親身になってみると、自分の成果が怪しくなるからそういう迂遠なことはしなくなる。落ちているゴミを拾う時間が惜しい。電話に出ると道草を食って損をするから、なるべく出ない。いつ頃から、成果主義のような「水気のないパサパサした思想」がはびこりだしたのか。上に立つ人の人間観、社会観が痩せてきたのだ、と著者は指摘する。▼では、人情味ある経営とは何か。本書では、現代人が忘れていた諺、落語、歌舞伎など古典の智恵に耳を傾ける。競争原理だけでは人は動かないのだ。▼上司のあなたへ、人心掌握の要諦を説く。

目次

●序章 優れた経営とは ●第1章 数字の効用と限界 ●第2章 数字に強い人になる ●第3章 人情をことわざにさぐる ●第4章 人情味のある人になるには

ISBN:9784569630502
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:680円(本体)
発行年月日:2003年07月
発売日:2003年07月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ