ジェフリー
君のためにできること
著:リチャード・ガリー
訳:石井 千春
紙版
内容紹介
「じんせいを、めちゃくちゃに、しちゃった」息子は言った。「はやく、ぜんぶ、おわらせて」▼人生には偶然が、運、不運がつきものだ。けれど、その偶然があまりに酷いとき、私たちは息を呑む。まるで空の太陽と星が砕け散って、あらゆる秩序が崩壊したように。確かなものはもう何もない、と感じるのだ。▼1998年7月4日、太陽と星が砕け散った。引きこもりの日々から立ち直り、新しい人生に踏み出したばかりの、心やさしい17歳の少年ジェフリーは、プールに飛び込み、頭を打ち、溺れ死ぬ寸前に両親に助け出されて、無残にも四肢麻痺になってしまった。突然にして明るい未来を失ったわが子。絶望の淵に追いやられた父親が下した決断……それは命を絶つことだった。▼生きることの意味、親子の絆、本当のやさしさ。私たちがどこかに置き忘れてきた感情が、強く、悲しく、そして温かく語られる。全米各地で話題となり、多くの読者の涙を誘った感動のストーリー。
目次
●突然の悪夢 ●二つの選択 ●生からの救出 ●たどり着いた答え ●四面楚歌 ●あふれる涙さえ ●予想外の事態 ●希望 ●死ぬのが怖い ●滴が河になったとき ●奇跡はかたちをかえて