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PHP新書 126

既得権の構造

「政・官・民」のスクラムは崩せるか

著:松原 聡

紙版

内容紹介

1980年代以降、「小さな政府」を目指した諸政策をいちはやく実現して、現在の活況を迎えたアメリカやイギリス。これに対して日本における改革は遅々として進まず、経済はいまだ低迷している。▼持株会社方式の分離・分割という中途半端な結果に終わったNTT改革。「三事業一体・国営」の聖域とされつづける郵政事業。官僚の天下りの温床であり、財務内容も不透明な多数の政府系法人。そしてこれらの問題の根底にあるのは、調達・公共事業発注などによる「官」による企業支配、天下りの受け入れや接待などと引き換えに市場競争からの保護を受ける業界、そして政策上の便宜をはかることで自らの票を得ようとする政治家という、「政・官・民の既得権スクラム」である、と著者。▼自らの既得権に固執して改革を妨げ、日本経済全体に多大な不利益をもたらしてきたのは、一体どんな勢力なのか。本書では多くの具体的事例の検証を通してその構造を明らかにする。

目次

●第1章 失われた十五年 ●第2章 省庁再編とは何だったのか ●第3章 「政・官・民」のスクラム ●第4章 既得権との戦い ●第5章 既得権を崩すIT革命 ●終章 既得権益から「公」益へ

ISBN:9784569612959
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:2000年09月
発売日:2000年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP