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「勉強嫌い」に誰がしたのか

著:西村 和雄
著:和田 秀樹

紙版

内容紹介

昨年来、日本の学生の学力低下問題がクローズアップされている。受験地獄、教育熱心な親、勤勉な子ども、大学生の基礎学力レベルの高さ等々は、すべて現在では神話になり果てていることも徐々に知られるようになってきた。▼にもかかわらず、「学力低下を何とか食い止めなければならない」という声はまだ十分な力を持っていない。日本の子どもたちは、最も内容の薄い教科書を用いて、最も少ない授業時間で主要科目を学んでいる。そして2002年からは、学習内容三割削減の名の下に、さらに授業時間と教科書内容が削減される。これに対して大きな反対の声が上がらないのはなぜか。▼文部省は「新しい学力観」「個性や創造性を伸ばすゆとり教育」を提唱しているが、それは日本の子どもたち、ひいては日本の将来にとって、本当に幸福な選択なのだろうか。▼学力低下問題の本質がどこにあり、また何をすべきかについて、さまざまな事例とデータをもとに検証・提言する。

目次

●第1章 「お受験」問題の悲劇はなぜ起こったか ●第2章 「受験、偏差値=悪玉」論を排す ●第3章 文部省に問う―「新しい学力」とはいかなるものか ●第4章 「勉強が個性や創造性を奪う」という嘘八百 ●第5章 子どもが勉強しない国に未来はない

ISBN:9784569610573
出版社:PHP研究所
判型:B6変
ページ数:176ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2000年03月
発売日:2000年03月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNB