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勝負の美学

著:神谷 不二

紙版

内容紹介

「力士は二字口でチリをきって土俵に上がる。それは、身に寸鉄も帯びておりませぬ、素手素足で相撲(素舞)いたしまする、というルールを様式化したものにほかならない。テーピングをした手で張るのは『身に寸鉄を帯び』たことになり、明らかにルール違反ではないのか……。 国際政治学者として、激動する21世紀の世界を読み解いてきた著者。本書では、「政治」とは異なるように見える「スポーツ」の世界を、その透徹した眼で両者に共通する<勝負=かけひき>と<美学>をキーワードに論じる。 国際政治を見る上で著者が常に心がけてきた現実主義の立場―冷静で客観的な眼で現実を直視する姿勢、世の常識を尊重した判断、自らに忠実に、信じるところを勇気をもって語る、という信念でスポーツを見ると、どのような問題点が浮かび上がるのか? 『東京中日スポーツ』に好評連載中のスポーツをこよなく愛する国際政治学者の洒脱な辛口エッセイである。

目次

●黙る ●学生テニス ●堕落 ●マラソン ●ドンマイ ●国技 ●甲子園 ●近代化 ●結果責任 ほか

ISBN:9784569607610
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1400円(本体)
発行年月日:1999年08月
発売日:1999年08月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SC