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PHP新書

脳死・クローン・遺伝子治療

バイオエシックスの練習問題

著:加藤 尚武

紙版

内容紹介

バイオエシックス(生命倫理学)とは、1970年代以降、生命科学のめざましい発達に伴って生まれた新しい学問である。医療技術について、その安全性や許容基準を判断することを目的に、欧米圏を中心にして成立した。 従来のバイオエシックスの原則は、「成人で判断能力のある者は、自分の身体と生命の質について、他人に危害を加えないかぎり、自己決定の権利を持つ」ということであった。しかし、私の遺体についての決定権を持つのは私なのか家族なのか? 等々、最新技術が提起する様々な課題は、もはや、従来の自由主義・個人主義では判断できない。 本書では、「脳死と臓器移植」「性と生殖の倫理」「クローン人間の練習問題」「患者の権利」「遺伝子治療と人間の未来」などの問題をとりあげ、その複雑な論点を整理し、バイオエシックスの新たな枠組みを提示する。

目次

●序章 バイオエシックスとは何か ●第1章 脳死と臓器移植 ●第2章 性と生殖の倫理 ●第3章 クローン人間の練習問題 ●第4章 患者の権利 ●第5章 遺伝子治療と人類の未来

ISBN:9784569607146
出版社:PHP研究所
判型:新書
ページ数:224ページ
定価:660円(本体)
発行年月日:1999年08月
発売日:1999年08月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD