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学力崩壊

「ゆとり教育」が子どもをダメにする

著:和田 秀樹

紙版

内容紹介

近年、東大生の学力低下が問題視され、また超一流私立大学生の七割以上が中学で習う二次方程式を解けないというデータが公表されるなか、文部省や教育関係者は、「子どもたちに課せられたカリキュラムが多すぎるからだ」という考えのもと、従来のカリキュラムを大幅に削減した「ゆとり教育」を推進している。 これに対して、精神科医として教育問題を論じ続けてきた著者は、国際的に比較しても日本のカリキュラムが薄いものであることを指摘したうえで、「カリキュラムが減りすぎて学習内容の連続性が途切れたために、勉強がわからなくなるのだ」と反論する。 今後はさらなる少子化によって入試のハードルが下がるため、学生はますます勉強しなくなる。必然的に、将来の国力も低下する。 「金も技術もあるのに不況という現在と違って、日本に立ち直りの材料がなくなる」ことを憂う著者が、「ゆとり教育」をはじめ、日本の誤った「教育改革」に対して警告する。 

目次

●序章 学歴社会追放のツケ ●第1章 かくて東大は地に墜ちる ●第2章 「教育改革」の幻想 ●第3章 子どもたちを見誤るな

ISBN:9784569607009
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:208ページ
定価:1300円(本体)
発行年月日:1999年07月
発売日:1999年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JN