PHP新書
ケインズの予言
幻想のグローバル資本主義 下
著:佐伯 啓思
紙版
内容紹介
「大きな政府」がもたらす非効率的な経済ゆえに、もはや破綻したとまでいわれるケインズ主義。しかし、ケインズが自由な市場競争主義を批判したのは、確かな基礎を持たないグローバル経済への危機感からであったと、著者はいう。また、豊かさの中の停滞と退屈が人間を衰弱させるという、今から70年近くも前の彼の「不吉な予言」は、「自立した個人」が「経済の奴隷」と化しつつあるこの世紀末の世界で、きわめてリアリティを帯びつつある。今、われわれがケインズから学べることは何だろうか? 本書の目次は以下の通り。 ●序章 凋落したケインズ ●第1章 国民経済主義者ケインズ ●第2章 「確かなもの」への模索 ●第3章 グローバリズムの幻想 ●第4章 隷従への新たな道 ●第5章 「没落」という名の建設。 アダム・スミス、ケインズという両巨人の思想を読み直し、グローバリズムへの幻想の超克と、新たな社会秩序の可能性を論考する意欲作の下巻。
目次
●序章 凋落したケインズ ●第1章 国民経済主義者ケインズ ●第2章 「確かなもの」への模索 ●第3章 グローバリズムの幻想 ●第4章 隷従への新たな道 ●第5章 「没落」という名の建設
ISBN:9784569606750
。出版社:PHP研究所
。判型:新書
。ページ数:224ページ
。定価:660円(本体)
。発行年月日:1999年06月
。発売日:1999年06月21日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KCA。