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夫の宿題

著:遠藤 順子

紙版

内容紹介

また、逢える。再会のメッセージを残して、夫・遠藤周作は光に包まれて逝った。臨終の際、歓喜に満ちた表情となり、握られた手から託された「夫の宿題」。本書は、文豪の最愛の妻が記した愛と献身の闘病記。世にも美しい夫婦愛が世紀末の暗い闇に、輝かしい光を放つ。慶應義塾大学仏文科時代の出逢い、そして結婚。芥川賞の受賞『沈黙』誕生のエピソード。狐狸庵先生のユニークな趣味と好みの数々。父親としての遠藤周作、痛快交遊録や見聞録など。二人三脚で歩んできた、暖かく強い夫婦の絆が伝わる。遠藤周作が、長年病気と闘ってきた故に始めた「あたたかな病院運動」。くしくも最期の時に、薬害や医療トラブルが起き、未だ改善途上にある現代医療現場への思いを語る。戦後文学最後の大作『深い河』の強烈なインパクトの裏にある、文豪の思いとは? 臨終の際、確かに受け取ったメッセージの不思議とは? 心にしみわたる愛と勇気の物語、感動の書き下ろし。

ISBN:9784569601694
出版社:PHP研究所
判型:4-6
ページ数:240ページ
定価:1333円(本体)
発行年月日:1998年07月
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ