PHP文庫
ことばへの旅 上
著:森本 哲郎
紙版
内容紹介
人間が長い歴史を経て築き上げてきた、果てしなき“ことばの森”。そのなかを放浪し、すばらしい“ことばの木”に出会い、その木のなかにイデア(本質的な特徴)を発見したときの感動! 著者のそうした感動から生まれた本書は、いわゆる箴言集ではない。著者ならではの深い思索によって、様々なことばの本質をあぶり出してみせる一方、私たちに読書の愉しみ、考えることの喜びを教えてくれる。▼「人間の知性は明鏡ではなく、意志と感情で曇った鏡である」(フランシス・ベーコン)、「異なった人間には異なった真理がある」(オスワルト・シュペングラー)、「君子は淡くして以て親しみ、小人は甘くして以て絶つ」(荘子)など、心に響くことばをもとに展開される名随筆は、人生や社会の諸問題を考える上で格好の道しるべとなろう。70年代に刊行された著者のライフワーク『ことばへの旅』シリーズを、上下巻にして再刊。上巻では、第一集から第三集を収録した。
目次
●逆境について ●希望について ●あやまちについて ●思索について ●おどろきについて ●ことばについて ●存在について ほか