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PHP文庫

連合艦隊の栄光と悲劇

東郷平八郎と山本五十六

著:吉田 俊雄

紙版

内容紹介

およそ海軍に志を立てたもの、誰しも一度は連合艦隊司令長官となって、わが大将旗を旗艦のマストに翻し、海の香一杯の快いそよ風を浴びて、艦橋の晴れ舞台に立ち、全軍を一望のもとに収めて、命令一下、これを意のままに動かしてみたいと思わないものはなかった。しかし、ひとたび祖国が敵国と干戈を交え、連合艦隊にも出撃の大命が下れば、連合艦隊司令長官は、一転して人間以上の「鬼」であることを求められる。人の生命を、作戦達成のために犠牲にする、世にも苛酷な、凄まじい「鬼」である……。著者がこう書くように、連合艦隊司令長官となった者は常に「絶対不敗」の十字架を背負っていた。その、厳しい使命を遂行するために、男たちは、いかに思考を尽くし、戦いに挑んだのか。 本書では、この孤高の男たちの代表である、日露戦争の東郷平八郎、太平洋戦争の山本五十六がしるした足跡を辿りながら、日本海軍の栄光と悲劇の歴史ドラマを鮮やかに蘇らせる。

目次

[第1部]東郷平八郎 ●日露戦争に突入す ●連合艦隊司令長官 ●日清両国睨みあう ほか [第2部]山本五十六 ●山本五十六登場す ●「後顧の憂い」との戦い ●山本作戦の精髄――真珠湾空襲 ●「トラ・トラ・トラ」 ほか

ISBN:9784569574455
出版社:PHP研究所
判型:文庫
ページ数:432ページ
定価:819円(本体)
発行年月日:2000年08月
発売日:2000年08月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JWCK