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児童図書館・絵本の部屋

「走る図書館」が生まれた日

ミス・ティットコムとアメリカで最初の移動図書館車

著:シャーリー・グレン
訳:渋谷 弘子

紙版

内容紹介

19世紀はじめ、アメリカの公共図書館では、まだ本を貸し出すサービスはありませんでした。司書を一生の仕事と考えた一人の女性、メアリー・レミスト・ティットコムは、多くの反対を押しきって本の貸し出しをはじめ、次に、工場や個人の家などに、誰でも借りられる本箱を設置しました。しかし、メアリーの願いはそれだけにとどまりませんでした。田舎に住む人にも、本を届けたいと思ったのです。「図書館に来られない人がいるなら、図書館が本を届ければいい」……そう考え、アメリカで初めてのブックワゴン(本の荷車)を実現させました。時代が移るにつれ、馬車は自動車へと変わり、広いアメリカじゅうを走って人々に読書の喜びを運びました。「移動図書館車」の生みの親を描き、熱い思いを伝える絵本。当時の貴重な写真や資料も満載。

著者略歴

著:シャーリー・グレン
研究者、作家として活躍中。多くの雑誌や新聞に、記事、詩、エッセーなどを寄稿。現在はおもに、子ども向けの本を執筆している。アメリカ、ユタ州在住。
訳:渋谷 弘子
長年、県立高校で英語を教え、のち翻訳の道に進む。おもな訳書に『お話きかせてクリストフ』『金魚ははらぺこっ!』『いたずらっ子がやってきた』『正義の声は消えない』などがある。

ISBN:9784566080553
出版社:評論社
判型:260x260mm
ページ数:48ページ
定価:2400円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月23日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNGL