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最新版 シルマリルの物語 下

著:J・R・R・トールキン
編:クリストファー・トールキン
訳:田中明子

紙版

内容紹介

 唯一なる神“エル”による天地創造の物語。神々の力がずっと近くにあった時代。
エルフが、人間が、力の指輪がいかにして生まれたか。

 不朽の名作、『指輪物語』に先立つ壮大な神話的世界、『シルマリルの物語』の最新版を、エルフ語研究の深化により、固有名詞を全面的に見直した日本語訳の完成形として、お届けします。

人間とエルフの乙女の恋物語「ベレンとルーシエン」から、エルダールにとっての物語と歌の終わり「力の指輪と第三紀のこと」までを収録。巻末に物語を読み進めるうえでのガイドとなる「語句解説及び索引」などの資料もおさめた下巻です。

著者略歴

著:J・R・R・トールキン
1892~1973年。南アフリカのブルームフォンテンに生まれ、3歳のとき、イギリスに移住。オックスフォード大学卒業。第一次世界大戦に従軍後、1925年からオックスフォード大学教授。中世の英語学と文学を中心に講じた。『指輪物語』は、20世紀最高のファンタジーとされる。これに先立つ物語として『ホビットの冒険』『シルマリルの物語』『ベレンとルーシエン』があるほか、児童向けの作品に『トールキン小品集』『サンタ・クロースからの手紙』などがある。
編:クリストファー・トールキン
1924年~2020年。J.R.R.トールキンの三男。父より遺言執行者に指名された。1973年の父の死より生涯にわたって、父の残した大量のノートの整理とその出版に尽力した。1977年の『シルマリルの物語』を初めとして、『終わらざりし物語』『中つ国の歴史』『フーリンの子どもたち』『ベレンとルーシェン』『ゴンドリンの陥落』を編集出版した。
訳:田中明子
1926~2020年。現中華人民共和国山東省の青島市に生まれる。第二次世界大戦勃発のころ、同志社女子専門学校英文科にて学ぶ。終戦後、引き揚げ。慶應義塾大学文学部入学。卒業後は、都立新宿高校の定時制で英語を教える。1950年代半ば、瀬田貞二氏に会う。北極星文庫『この湖にボート禁止』を翻訳。60年代初め、モントリオールで2年を過ごし、ヨーロッパ、エジプト、インドを回って帰国。主な作品として、瀬田氏と共訳の『指輪物語』他、『シルマリルの物語』『トーマス・ケンプの幽霊』『砦』『魔の山』他多数。

ISBN:9784566023970
出版社:評論社
判型:文庫
ページ数:472ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2023年11月
発売日:2023年11月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB