一体感のマネジメント
人事異動のダイナミズム
著:林 祥平
紙版
内容紹介
人事異動は、従業員の能力を高めるため、あるいは出世のための手段とされてきた傾向があるが、従業員の活躍は企業が戦略的に人事異動を行えているか否かに大きくかかっている。本書は特に、人事異動が組織アイデンティティの獲得にも有用なことを明らかにし、そのメカニズムを追究する。
組織アイデンティティは企業の個性というような意味で用いられ、人事異動を通じて組織アイデンティティの中核を認識していくことで、従業員同士が考えを共有し、一体感が醸成されることにもつながっていく。
従業員の変化をつぶさに追い、これまで知られていなかった人事異動の効用を明らかにした本書の知見は、人材のベクトル合わせを通じた組織能力の向上につながるであろう。