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文庫クセジュ

ショアの100語

著:タル・ブリュットマン
著:クリストフ・タリコヌ
訳:宇京 賴三

紙版

内容紹介

さまざまな論争を呼ぶ100の用語を解説

 「絶滅」「ジェノサイド」「ホロコースト」「フルブン」「ショア」「最終解決」「ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅」。いずれも同時期にヨーロッパのユダヤ人に対して行なわれた出来事を表わし、これらの言葉の選択/使用については議論となる。本書は、まずこれら7つの言葉の解説から始まる。それらがいつ、どのような意味で使われていたのか? その使われ方は時代とともにどのように変わっていったのか?
 残りの93語は、7語に関連する、施設(「強制収容所」「絶滅収容所」「絶滅センター」「ガス室」「ガス・トラック」)、出来事(水晶の夜、ヴァンゼー会議、ニュルンベルク裁判)、人物(ヒトラー、アイヒマン、ハイドリヒ、ヒムラー)、作品(『シンドラーのリスト』『夜』『ショア』)等を解説する。
 ショアに関連する記事や作品に触れる際、どの言葉が選択されているのか注意されたい。

著者略歴

著:タル・ブリュットマン
【タル・ブリュットマン】歴史家。「ショア」とフランスにおける反ユダヤ主義の専門家で、とくに第二次世界大戦中の反ユダヤ主義問題をめぐって多彩な執筆、啓発活動を行なっている。主要著書に『死刑執行人のロジック――1934-1944』(2003年)がある。【クリストフ・タリコヌ】歴史学の教授資格者。リセの歴史教員、歴史教科書の執筆者の一人。現在は東欧におけるショアの写真の分析研究に携わる。
訳:宇京 賴三
1945年生まれ。三重大学名誉教授。フランス文学・独仏文化論。著書:『フランス―アメリカ―この〈危険な関係〉』(三元社)、『ストラスブール―ヨーロッパ文明の十字路』(未知谷)、『異形の精神―アンドレ・スュアレス評伝』(岩波書店)、『仏独関係千年紀―ヨーロッパ建設への道』(法政大学出版局)、訳書:トラヴェルソ『ユダヤ人とドイツ』(法政大学出版局)、同『ヨーロッパの内戦 炎と血の時代1914-1945年』(未來社)、同『左翼のメランコリー―隠された伝統の力 一九世紀~二一世紀』(法政大学出版局)、同『一人称の過去―歴史記述における《私》』(未來社)、オッフェ『アルザス文化論』(みすず書房)、同『パリ人論』(未知谷)、フィリップス『アイデンティティの危機』(三元社)、同『アルザスの言語戦争』(白水社)、リグロ『戦時下のアルザス・ロレーヌ』(白水社)、ベルジェール『コラボ=対独協力者の粛清』(白水社)、コニエ『白い骨片―ナチ収容所囚人の隠し撮り』(白水社)などがある。

ISBN:9784560510506
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:159ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHB