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文庫クセジュ

ストア派

著:ジャン=バティスト・グリナ
訳:川本 愛

紙版

内容紹介

ストア哲学入門の決定版

 紀元前300年ごろ、キティオンのゼノンによってアテナイで創設されたストア派は、およそ500年にわたり、ギリシア・ローマ世界で影響力をもった。その哲学は、エピクテトスが拷問に耐えるのを助け、マルクス・アウレリウスが皇帝としての責任を果たすのを助けたとも言われる。
 本書は、ストア派の理論体系と受容の歴史を、「ヘレニズム期」「ローマ期」「それ以降から現代まで」に分けて、図表を用いながらわかりやすく解説する。「抽象的で論理的な思想が、いつ誰によってどのように拡散され、変えられ、社会にどんな影響を与えたのかを知ってもらい、(中略)長い時間にわたって展開されてきた思想運動でもあることを感じてもらいたい」(「訳者あとがき」より)。
 現代におけるストア派についての知見を十全に伝える、待望の一冊。

著者略歴

著:ジャン=バティスト・グリナ
フランス国立科学研究センター(CNRS)研究部長、古代思想研究所(レオン・ロバンセンター)所長。古代哲学の国際的な研究者として第一線で活躍するとともに、一般向け雑誌の記事、辞書、ポッドキャストなどの仕事を通じてストア派の普及にも貢献。
訳:川本 愛
1986年東京都に生まれる。パリ第4大学修士課程(Master 2)修了。京都大学文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。京都大学博士(文学)。主な著訳書:『コスモポリタニズムの起源――初期ストア派の政治哲学』(京都大学学術出版会、2019年)、『権利の哲学入門』(共著、社会評論社、2017年)、「ストア派の倫理学における行為と規則について」(『西洋古典学研究』63号、2015年)、『メルロ=ポンティ哲学者事典第1巻』(翻訳協力、白水社、2017年)など。

ISBN:9784560510339
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:160ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年01月
発売日:2020年01月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDHA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX