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文庫クセジュ

二十世紀の文学と音楽

著:オード・ロカテッリ
訳:大森 晋輔

紙版

内容紹介

音楽に捧げられた文学作品へのアプローチ

 いつの時代も文学と音楽は互いに影響を与え合ってきた。本書は、いずれの領域においても数々の実験的試みがなされ、創造的な可能性が飛躍的に高まった20世紀に焦点を当てる。
 印象主義、表現主義、未来主義、ダダイスムといったさまざまな運動は、作家と作曲家の出会いの場となり、相互に影響がみられた。本書の第一部では、こうしたジャンルを越えた関係を歴史を追って検討する。第二部では、まず音楽にまつわるテクストを、つぎに100年のあいだに書かれた音楽小説をとりあげる。さらには詩と音楽、演劇とオペラといったテーマやジャンルごとに相互の関係を論じる。
 音楽に捧げられたテクストの数々へアプローチすることで、それぞれの領域が抱える複雑な関係を明らかにする。20世紀の音楽小説案内。

著者略歴

訳:大森 晋輔
東京大学大学院総合文化研究科博士課程言語情報科学専攻単位取得退学。博士(学術)取得(東京大学)。東京藝術大学音楽学部教授.専門は20世紀フランス文学・思想。大学院では「音楽文芸」専攻に所属し、主に音楽と文学の関わりを探る研究に関する指導を行っている。主な著訳書:『フランスの詩と歌の愉しみ』(東京藝術大学出版会)、『ピエール・クロソウスキー 伝達のドラマトゥルギー』(左右社)、ピエール・クロソウスキー『かくも不吉な欲望』(共訳、河出文庫)、ブノワ・ペータース『デリダ伝』(共訳、白水社)

ISBN:9784560510315
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:184ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2019年10月
発売日:2019年10月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DS