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文庫クセジュ

アール・ブリュット

著:エミリー・シャンプノワ
訳:西尾 彰泰
訳:四元 朝子

紙版

内容紹介

鑑賞されることを目的としない生の芸術

 近年、アール・ブリュットの作品を展示する場が増えている。アール・ブリュットに特化した展覧会はもちろん、ベネチア・ビエンナーレ国際美術展でも紹介された。フランスでは、日本の作家を紹介する「アール・ブリュット・ジャポネ」が、二度にわたって開催されている。はたしてアール・ブリュットとはどういったものなのか。
 本書は、「アール・ブリュットを巡る考察集団」の創立メンバーで、臨床心理士・ラカン派の精神分析家である著者が、その起源(第一章)、提唱者ジャン=デュビュッフェ(第二章)、定義(第三章)、概念がどう発展したか(第四章)、作品の素材やかたち(第五章)、愛好家やコレクターの心理(第六章)、近年のブーム(第七章)、作品を扱う美術館やギャラリー(第八章)、現代アートとの対話(第九章)など、さまざまな切り口で概説する。

著者略歴

著:エミリー・シャンプノワ
臨床心理士、精神分析家。「アール・ブリュットを巡る考察集団」の創立メンバー。パリ第8大学の造形美術部門を中心に講義を行なっている。ジャック=アラン・ミレールが指揮するl’Instant de voirに勤務。

ISBN:9784560510292
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:150ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA