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文庫クセジュ

思想家たちの100の名言

著:ロランス・ドヴィレール
訳:久保田 剛史

紙版

内容紹介

ヘラクレイトスからスローターダイクまで

 文庫クセジュの名前の由来でもある、モンテーニュの「私は何を知っているのか(ク・セ・ジュ)?」。のちにデカルトは、この究極の不確実性が、疑い・考えることの確実性と、それゆえに存在することの確実性を含んでいると証明する。
 本書は、古代ギリシアから21世紀初頭まで約2500年にわたる代表的な思想家たちの名言をとりあげ、独自の切り口で解説する。100の名言は、哲学者のみならず、神学者や社会思想家などによるものである。彼らはそれぞれ文体をもっており「みな美文家なのだ」と著者は述べる。
 解説はそれぞれ1、2ページ程度である。本書に沿って大まかな時代の流れをつかんでも、そのときの気分に合ったものを選んで読んでもよい。そこで参照される他の思想家たちの名言へと飛び越えるのも自由である。さて、今日は何を読もうか?

著者略歴

著:ロランス・ドヴィレール
1969年生まれ。フランスの哲学教授資格と哲学博士号をそれぞれ取得。専門は、西洋近世哲学とりわけデカルト哲学とその歴史的展開。代表作に、博士論文をもとにした『デカルトと神の認識』(ヴラン、2004年)、『フェヌロン――無限なものについての哲学』(セール、2007年)、『デカルト』(2013年、邦訳版は文庫クセジュより2018年刊)、『人生を癒す哲学』(フランス大学出版局、2017年)、『比類なき幸福』(アルバン・ミシェル、2017年)などがある。
訳:久保田 剛史
1974年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。ボルドー第三大学文学部博士課程修了(文学博士)。ボルドー第三大学外国語(LE, LEA)学部助教(ATER)を経て、現在、青山学院大学文学部教授。主要著書:Montaigne lecteur de la Cité de Dieu d’Augustin(単著、Honoré Champion)『キリスト教と寛容 中近世の日本とヨーロッパ』(共著、慶應義塾大学出版会)。主要訳書:アラン・ヴィアラ『作家の誕生』(共訳、藤原書店)

ISBN:9784560510278
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:164ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2019年04月
発売日:2019年04月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1D