文庫クセジュ 1023
社会主義リアリズム
著:ミシェル・オクチュリエ
訳:矢野 卓
紙版
内容紹介
二十世紀ロシア・ソヴィエト文化の盛衰史
社会主義リアリズムという言葉は、1932年初頭になって初めて出版物に登場する。この芸術理論は、共産党の革命運動を信奉した全世界の芸術家を熱狂させた。だがそれは、本質的にはスターリンの全体主義政治における、あらゆる芸術運動の抑圧を象徴していた。社会主義リアリズムの本質とは、時代に応じた厳格な要請にあったわけでなく、芸術を全体主義的な党=国家の権限下に置くことで、その目的に服従させるという、正統派的教義の地位にあった。
本書は、どのようにこの正統派的教義が創りだされ、どのようにその美学的内容は定義されていたのか。どのように機能し、文学と芸術の発展に影響を及ぼしたのか。どのような要因が、芸術を生みだすメカニズムを麻痺させてしまったのかを検証する。
ISBN:9784560510230
。出版社:白水社
。判型:新書
。ページ数:180ページ
。定価:1200円(本体)
。発行年月日:2018年10月
。発売日:2018年10月15日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA。