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文庫クセジュ 1007

文明の交差路としての地中海世界

他著:ブーシュラ・ラムゥニ・ベンヒーダ
訳:吉田 敦

紙版

内容紹介

モザイクのように入り交じる文明圏
 地中海世界は、世界宗教の揺籃の地であるとともに、複数の文明のせめぎ合いがおこなわれた地域でもある。本書は、複数の文明圏が国家を超え、社会や文化を超えてモザイクのように入り交じり、長い歴史の淘汰を経て形成された多様な文明圏としての地中海世界を理解することを目的としている。先進国と発展途上国の間の経済的、社会的な格差と相互依存、多様な民族性ゆえの繰り返される衝突や紛争、偏在する天然資源を巡る地政学的な攻防――これは南側沿岸地域では「アラブの春」として、北側沿岸地域では国家財政の破綻の危機として、大きな変動の震源地となり、いまも現代世界を揺るがし続ける。地中海世界の人々の動態やヨーロッパとアフリカの間で拡大しつつある経済、社会、文化の格差、不均質性を考慮しながら、地中海沿岸地域の現状理解を深めるための地政学的な視点を提示。

著者略歴

他著:ブーシュラ・ラムゥニ・ベンヒーダ
(ブーシュラ・ラムゥニ・ベンヒーダ)ESCAビジネス・スクール教授としての経歴を経て、現在はハッサン第1大学教授、経営幹部教育センター(EEC)局長、また、米国のニューヨーク大学、レバノンでも客員教授。専門は地政学・地理経済学。(ヨゥン・スラウィ)ESCAビジネス・スクール教授、モロッコの民間銀行(Attijariwafa bank)のコンサルタント業務や2008年に設立されたシンクタンク(Institut Amadeus)の創設者のひとり。専門は経営戦略。

ISBN:9784560510070
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:154ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2016年08月
発売日:2016年08月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB