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対訳 ドイツ語で読む「変身」

編著:本田 雅也

紙版

内容紹介

主人公が「変身」したUngezieferにうんうん唸る

フランツ・カフカの代表作『変身』を原文で味わう一冊です。単語や文法に関する注や解説、各種コラムなどを参考に、カフカがドイツ語で書いたこの名作をじっくりと堪能してください。この作家は遊び心から「ウン」や「シュ」の音を連続させたり、コンマやコロンでスピード感を調節したり、さまざまな技を使って、読者を作品世界に誘ってくれます。ドイツ語学習者でよかったと思える楽しみに満ちた読書になりますよ。目と耳からもう一度この名作に触れてみませんか。没後100年記念企画。

著者略歴

編著:本田 雅也
[著者紹介]
本田 雅也(ほんだ・まさや)
1964年、東京生まれ。専門はドイツ語圏の近現代文学・児童文学。東京外国語大学博士後期課程単位取得退学。大学で非常勤講師としてドイツ語を教える。また、独日翻訳を手がける。大学用語学教科書として『パノラマ 初級ドイツ語ゼミナール』(上野成利との共著、白水社)、翻訳としてカーリ・ゼーフェルト『子どもべやのおばけ』(倉澤幹彦との共訳、徳間書店)、マルティナ・アマン『あきらめないで』(徳間書店)、クラウス・コルドン『ロビンソンの島、ひみつの島』(徳間書店)、ハンス=ティース・レーマン『ポストドラマ演劇』(谷川道子他との共訳、同学社)、ライナー・シュタッハ『この人、カフカ?』(白水社)など。論考として「視ること−読むこと−書くこと E.T.A.ホフマンの『砂男』における語りの戦略」(「ドイツ文学」92巻所収)、「玩具と言語魔術—多和田葉子における〈読み〉と〈遊び〉」(『多和田葉子/ハイナー・ミュラー 演劇表象の現場』(東京外国語大学出版会)所収)など。

ISBN:9784560099629
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:160ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月24日