エクス・リブリス・クラシックス
イーヴリン・ウォー傑作短篇集
著:イーヴリン・ウォー
訳:高儀 進
紙版
内容紹介
没後50年記念出版!
「良家の人々」
ひどく不名誉な状況でオックスフォード大学を退学になったヴォーンに、ある仕事が舞い込む。それは、さる公爵の孫息子の大陸遊学に、チューターとして1年ほど同行するというものだった。どうせぶらぶらしているし、悪い話ではない。そう思い引き受けたヴォーンだったが……。
「勝った者がみな貰う」
貴族のケント=カンバランド家の当主が第一次世界大戦で戦死、未亡人が家を取り仕切っている。長男はオックスフォード大学に進学させるが、節約のため、次男は無名のパブリックスクールに進学させる。やがて次男はオーストラリアに追いやられ、そこで大富豪の牧場主の娘と恋仲になる。未亡人は長男とその娘を結婚させようと画策するが……。
20世紀のイギリス文学を代表する小説家の一人であるウォーは、短篇も数多く書いている。そこに描かれた人間の悲哀や滑稽さは、自らの苦い経験から生まれている。本書には、巨匠ウォーの辛辣な諷刺とユーモア、ブラックな笑いが冴えわたる作品を15篇厳選して収めた。初訳4篇ほかすべて新訳、自筆の挿絵6点掲載。
ISBN:9784560099094
。出版社:白水社
。判型:4-6
。ページ数:250ページ
。定価:2400円(本体)
。発行年月日:2016年07月
。発売日:2016年07月11日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。