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弑逆者

著:アラン・ロブ=グリエ
訳:平岡 篤頼

紙版

内容紹介

霧と雨に閉ざされた絶海の孤島での「眠る人魚の誘惑」、単調で退屈な工場で働く会計係による「王殺しの冒険」──いずれが現実で、いずれが幻覚か。触れては、また遠ざかる二つの物語。執筆後30年を経て発表された、幻のデビュー作。

著者略歴

著:アラン・ロブ=グリエ
Alain Robbe-Grillet(1922-2008)
フランスのブレストに生まれる。国立経済研究所に勤めたのち、バナナなどの熱帯果実を研究する農業技師としてフランス領植民地を転々とするが、熱帯病で帰国の船上で執筆した『消しゴム』により、作家としてデビュー。ジョルジュ・バタイユやロラン・バルトらの積極的な支持を受けながら、創作活動と並行して評論集『新しい小説のために』を発表し、ヌーヴォー・ロマンの旗手として活躍。代表作は、他に『嫉妬』『迷路のなかで』『ニューヨーク革命計画』『ジン──ずれた舗石のあいだの赤い穴』ほか。また、『去年マリエンバートで』のシナリオを手がけて以降は映画にも関心を寄せ、『不滅の女』『ヨーロッパ横断特急』『噓をつく男』『エデン、その後』『快楽の漸進的横滑り』『囚われの美女』など9本を自ら監督している。2004年、アカデミー・フランセーズの会員に選出される。2008年、心臓発作によりカーンで死去。
訳:平岡 篤頼
1929年生早稲田大学名誉教授主要著書『消えた煙突』『赤い罌粟の花』『迷路の小説論』『文学の動機』主要訳書 ロブ=グリエ『迷路のなかで』『新しい小説のために』、シモン『フランドルへの道』『三枚つづきの絵』『アカシア』『路面電車』、サロート『マルトロー』『黄金の果実』『生と死の間』、デュラス『木立ちの中の日々』『ロル・V・シュタインの歓喜』

ISBN:9784560093474
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:217ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB