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新訳ベルクソン全集 7

思考と動くもの

著:アンリ・ベルクソン
訳:竹内 信夫

紙版

内容紹介

〈生の哲学〉の到達点
 「存在しているのは、ただ単に、われわれの内的生命活動の連続するメロディーだけなのです…」
 持続をメロディーに喩え、不動に基づく哲学体系に対して変化と創造による〈生の哲学〉を奏でつづけたベルクソン最後の著作であり、前回配本の『精神のエネルギー』の姉妹編ともいえる本書は、新たに書き下ろされた「序論」、肉声を伝えるいくつかの講演記録、加えてテーマを絞った小論文から構成される。
 「序論」第一部・第二部は、それぞれ哲学者の知的自叙伝、自らの方法論の解説であり、併せて絶好の〈ベルクソン哲学入門〉となっている。
 本文は「哲学に欠けているもの、それは精確さである」という一文で始まる。〈精確さ〉とは、〈1+1=2〉のような事態を想像するかもしれないが、ベルクソンの目には、そのような法則に支配される世界は死んでいると映る。彼はあくまで〈生きているとはどういうことか〉を考え抜き、その答えを〈持続〉に求め、それに至る方法を〈直観〉に求めた。
 〈可能的なものと現実的なもの〉、〈哲学的直観〉、〈変化の知覚〉、〈形而上学入門〉他の諸編が〈精確さ〉の意味を、さらに明らかにするであろう。

著者略歴

著:アンリ・ベルクソン
1859~1941年。フランスの哲学者。アカデミー・フランセーズ会員。28年にノーベル文学賞受賞。

ISBN:9784560093078
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:368ページ
定価:4100円(本体)
発行年月日:2017年06月
発売日:2017年06月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QDH
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:QDX
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1DDF
国際分類コード【Thema(シーマ)】 4:1DDN