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名前が語るお菓子の歴史 [新装版]

著:ニナ・バルビエ
著:エマニュエル・ペレ
訳:北代 美和子

紙版

内容紹介

街のパティスリーを訪ねてみれば、ガラスケースの向こうには、見目麗しく、しかも、あなたの舌をとりこにするたくさんのお菓子たちが待ち構えています。ミル=フイユ、エクレール、ルリジューズ、クイニャマン……まるで詩のような雰囲気をまとって連なるケーキやペストリーの名前を目にしたり、口にしたりしながら、その意味や成り立ちを知りたいと思ったことはないでしょうか。本書は伝統と革新が織りなすフランス菓子に、「名前の由来」からアプローチしています。
著者のふたりはお菓子職人や歴史家の著作を探り、地方をまわって伝統のお菓子を調べ、世代から世代へと伝えられてきたエピソードやレシピを集めて、長い歳月にわたり人々がお菓子に対して抱いてきた夢や憧れを明らかにしてゆきます。300種以上のお菓子の由来、17種のお菓子のレシピ、またカレームやルノートルら有名なお菓子職人たちの活躍までを網羅していますから、これを読めば、お菓子を味わう楽しみも倍増するというもの! 「ババ」をめぐる伝説から『ボヴァリー夫人』の「ピエス・モンテ」まで、お菓子にまつわる逸話が満載の、どこから読んでも楽しい一冊です。

目次

 序論
第一章 お菓子の命名法
第二章 お菓子のジャングルで名を成す法
第三章 偉大なる古典
第四章 聖なるものとお菓子
第五章 愛とお菓子
第六章 お菓子の動物園
第七章 甘味のワルツ
第八章 成功の輝き
第九章 他者への視線
第十章 間違いは人間のなせる業
 結論
 製菓用語/菓子名一覧/参考文献

著者略歴

著:ニナ・バルビエ
ジャーナリスト。Le Chocollat(1997)、 Malgré-elles(2018)などの著作がある。
著:エマニュエル・ペレ
民族学専攻。Alertes Sur Internet(2002)などの著作がある。
訳:北代 美和子
1953年生まれ。翻訳家。
主要訳書
ビュフォード『フーリガン戦記』『厨房の奇人たち』、パークス『狂熱のシーズン』『メディチ・マネー』、ブラック『極上のイタリア食材を求めて』、フレッチャー『戦場からスクープ!』、リヴァンス『ウイスキー・ドリーム』、ビーヴァー、クーパー『パリ解放 1944−49』、マッシー『エカチェリーナ大帝 ある女の肖像』(以上、白水社)
メナール『小鳥はいつ歌をうたう』、モランテ『アンダルシアの肩かけ』『嘘と魔法』、ルオー『名誉の戦場』、デュラス『私はなぜ書くのか』、ジズベール『105歳の料理人ローズの愛と笑いと復讐』(以上、河出書房新社)
フランドラン、モンタナーリ編『食の歴史』全3巻(監訳、藤原書店)
ヘレーラ『石を聴く イサム・ノグチの芸術と生涯』、『イサム・ノグチ エッセイ』(以上、みすず書房)ほか

ISBN:9784560092873
出版社:白水社
判型:4-6
ページ数:218ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2024年04月
発売日:2024年04月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDCT