中国第二の大陸 アフリカ
100万の移民が築く新たな帝国
著:ハワード・W・フレンチ
訳:栗原 泉
紙版
内容紹介
露天商・起業家たちの「アフリカン・ドリーム」
1996年に江沢民国家主席(当時)がアフリカ6カ国を歴訪して以来、中国は国家ぐるみでアフリカ進出を本格化させてきた。中国の対アフリカ貿易額は突出し、民間投資額もアメリカに迫る勢いだ。さらに、新天地を求めてアフリカに渡った中国人は、この10年で100万人を超えるといわれている。
本書は、カラオケバーを経営する売春宿の女将から銅山開発に成功した起業家に至るまで、中国移民が追い求める「アフリカン・ドリーム」の実像を、サハラ以南10カ国を巡って詳細に描いたルポである。著者は中ア双方で『ニューヨーク・タイムズ』の支局長を務めたベテラン・ジャーナリスト。両者に渦巻く野望、欲得ずくの協力・依存関係、蔓延する腐敗と偏見――「ビジネス」という視点だけでは見えてこない人びとの日常の姿を通して、アフリカで急速に存在感を増す中国の「人としての顔」を浮かび上がらせる。そこに新植民地主義の影を見ることもできるが、同時に、経済的、文化的相互交流が盛んな新世界を展望することも可能だ。
本書は中国とアフリカの関係を新たな視点で見直し、歴史地図に位置づける試みである。『ニューヨーク・タイムズ』ほか有力紙誌が絶賛。
ISBN:9784560084915
。出版社:白水社
。判型:4-6
。ページ数:350ページ
。定価:2200円(本体)
。発行年月日:2016年02月
。発売日:2016年02月22日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KC。