マルクス 下
ある十九世紀人の生涯
著:ジョナサン・スパーバー
訳:小原 淳
紙版
内容紹介
佐藤優氏推薦! 歴史家による評伝の決定版
従来の「マルクス伝」の多くは、称賛にせよ批判にせよ、マルクスをあたかも預言者のごとく描いてきた。これに対して本書は、マルクスの大きな歴史的影響力にもかかわらず、十九世紀ヨーロッパ社会に生きた一個人として、当時の状況に強く規定されていたとし、その歴史的文脈で再検討する必要性を強調する。本書は、客観性と公平性を持った、「歴史家による評伝の決定版」であり、我々の現今の状況に光を当てる一助ともなるだろう。
本書はマルクスの思想や政治活動はもちろん、その私生活も網羅して、三つの要素を連関させながら、全体像を描いている。思想的・政治的に公正な視点を貫き、過度に美化したり、否定することがなく、共産主義体制崩壊から二十年以上を経た現在、マルクスを「神話」から解放し、ひいては今日の基礎を築いた「十九世紀」という時代を見つめ直すためにも格好の書と言える。また、思想家や活動家、政治家や芸術家など、重要人物による「群像劇」としても興味深く読める。
著者は米・ミズーリ大学の歴史学部教授。専門は近現代ドイツの政治史・宗教史・社会史。
目次
第8章 観察者
第9章 活動家
第3部 遺産
第10章 理論家
第11章 経済学者
第12章 私人
第13章 老兵
第14章 偶像(イコン)
ISBN:9784560084465
。出版社:白水社
。判型:4-6
。ページ数:378ページ
。定価:2800円(本体)
。発行年月日:2015年06月
。発売日:2015年06月26日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB。