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白水uブックス 201

第三の魔弾

著:レオ・ペルッツ
訳:前川 道介

紙版

内容紹介

アステカ征服綺譚――三発の魔弾の物語

 十六世紀、神聖ローマ帝国を追放された〝ラインの暴れ伯爵〟グルムバッハは新大陸に渡り、アステカ王国のインディオたちに味方して、征服者コルテス率いるスペインの無敵軍に立ち向かった。グルムバッハは悪魔の力を借りて、コルテス軍の狙撃兵ノバロの百発百中の銃を手に入れるが、その責を問われ絞首台に上ったノバロは、死に際に三発の銃弾に呪いをかける。「一発目はお前の異教の国王に。二発目は地獄の女に。そして三発目は――」コンキスタドール(征服者)時代のメキシコを舞台に、騙し絵のように変幻する絢爛たる物語を、巧みなストーリーテリングで描き切った幻想歴史小説。大戦間ドイツで絶大な人気を博し、ボルヘス、カルヴィーノ、グレアム・グリーンら、名だたる目利きたちが愛読、世界的な再評価が進んでいる稀代の物語作家ペルッツの長篇第一作。

著者略歴

著:レオ・ペルッツ
1882~1957年。プラハ生まれのユダヤ系作家。18歳でウィーンに移住、文筆活動を始める。『第三の魔弾』(1915)、『ボリバル侯爵』(20)、『最後の審判の巨匠』(23)、『スウェーデンの騎士』(36)など、幻想的な歴史小説や冒険小説で全欧的な人気を博した。1938年、ナチス・ドイツがオーストリアを併合するとパレスティナへ亡命。戦後の代表作に『夜毎に石の橋の下で』(53)がある。ボルヘス、カルヴィーノらが愛読し、近年、世界的な再評価が進んでいる。

ISBN:9784560072011
出版社:白水社
判型:新書
ページ数:360ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2015年07月
発売日:2015年07月07日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB