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医療安全管理者必携 医療安全管理テキスト

第5版

編:飯田 修平

紙版

内容紹介

本書は、2019年に発行された『医療安全管理テキスト 医療安全管理者必携[第4版]』の改訂版書籍です。

前版発行後、医療制度および医療情勢は大きく変化してきており、医療安全管理に関して病院及び職員が理解し、実施すべき内容も変化しています。医療安全管理者養成の講習会に採用されている実績ある前版を、医療界や質管理界の最新動向を踏まえ、 内容を充実させ、新版として発行いたしました。

医療安全管理者に必須の基本的知識、実務に役立つ考え方や手法などを網羅し、
医療の質向上を実現させるため、質管理の理論と、実践にあたって参考となる具体的事例を収録しています。

目次

第I編 なぜ医療安全か―医療安全概論として―
1 医療事故防止から医療安全確保の観点へ
2 今,なぜ,医療の安全か
3 安全・安心な医療の使われ方
4 用語の定義
5 医療とは何か
6 医療は安全か
7 安全・安心な医療とは
8 医療の安全の五つの観点
9 医療事故の発生
10 未然防止
11 事後対応
12 情報技術の活用に基づいて質向上を図る
13 医療安全対策
14 おわりに

第II編 医療安全にかかわる法律の概念
1 概念および用語
2 医療事故および医療訴訟の実態

第III編 セーフティマネジメント(安全管理)の必要性・重要性の理解
1 医療安全の基本的考え方
2 リスクマネジメントとクライシスマネジメントの基本的考え方
3 患者・家族の観点から見た安全確保

第IV編 ヒューマンファクターの観点から
1 人間信頼性工学
2 心理学・労働安全など

第V編 安全に関する取組みの現状
1 各国の現状と取組み
2 我が国の現状と取組み
3 安全管理指針
4 産科医療補償制度
5 医療事故調査制度
6 医療安全管理体制相互評価制度

第VI編 医療事故と損害保険
1 リスクマネジメントと損害保険との関係
2 医療事故に関連する損害保険

第VII編 医療の質向上
1 今,なぜ,質向上か
2 基本用語の説明
3 質管理の基本的考え方
4 医療への適用
5 質評価

第VIII編 質マネジメント概論
1 基本的な概念
2 TQM の概要
3 質マネジメントの歴史
4 TQM における主要な管理方式
5 質管理(QC)手法/技法

第IX 編 医療のTQM 七つ道具
1 業務工程(フロー)図
2 QFD
3 FMEA
4 5W1H メリット・デメリット表
5 RCA
6 対策発想チェックリスト
7 まぁ,いいか(不遵守)防止メソッド
8 特性要因図

第X編 病院組織概論
1 有機的組織確立の理論
2 組織管理
3 組織分析,監査システム
4 組織変革
5 おわりに

第XI編 医療安全への具体的な取組み
1 医療安全の組織作りとその運営(ひたちなか総合病院の事例を通して)
2 医療安全教育の必要性と取組み事例(練馬総合病院)
3 組織としてのインシデント報告に関する取組み事例(練馬総合病院)
4 職員および患者・家族に対する支援体制
5 院内暴力への対応と職員教育

第XII編 情報収集・提供
1 情報収集
2 情報提供・報告

第XIII編 ミスや事故等の事例分析による事故防止
1 事故防止対策の取組み方
2 医療の質向上活動推進事例(練馬総合病院)

第XIV編 モノの管理,情報の管理・伝達
1 医療の本質とモノの管理,情報の管理・伝達の関係
2 モノの管理
3 情報の管理・伝達

第XV編 データ解析の理解と統計分析の安全管理への応用
1 医療安全管理における統計分析の活用
2 統計分析の基礎的知識
3 統計的手法

第XVI編 情報技術の利活用と安全
1 はじめに
2 医療の安全確保における情報システム
3 情報システムのセキュリティ
4 コンピュータの利用
5 データウェアハウス(DWH)とデータマネジメント
6 診療記録監査による質向上
7 米国医学研究所(IOM)報告書“Health IT and Patient Safety” の勧告
8 おわりに

ISBN:9784542306929
出版社:日本規格協会
判型:B5
ページ数:326ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2023年03月
発売日:2023年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MBN