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イチからつくる

羊の毛糸とフェルト

監:本出 ますみ
絵:バン チハル

紙版

内容紹介

セーターや帽子は何からできている?モコモコの羊の毛から。実際に羊の毛を刈って、羊毛からフェルトボール、ニードルパンチの指人形、糸を紡いで帽子を編んだりと繊維から布をつくってみよう。

家畜としてのヒツジは毛も肉も乳も脂も、すべて丸ごと利用でき、人間の暮らし、「衣食住」をまかなうことができるのです。この本では、毛を利用した糸と布、つまり毛糸とフェルトについて「イチから」つくってみます。羊毛、ウールは化学繊維とはまた違う機能性(保水性、吸水性)があり、羊を毛刈りすることで毎年収穫でき、また古くから反毛(古着を繊維にした紡毛原料)の生産というリサイクルのシステムも確立されている持続可能な繊維なのです。衣食住の中でも、もっとも自給しにくく、つくる過程が見えにくいのが「衣」の分野。衣類の原料になる羊毛について、羊を飼うところから糸を紡ぐところまで取り上げます。

目次

ウールのセーターは、羊の毛でできている
羊の毛で、衣服から住居までつくることができる!
羊毛産業は、昭和時代に花開いた
人類と羊の出会いから、産業革命まで
羊毛が、フェルトになるふしぎ
羊は、いったいどこにいる?
羊は、どうやって飼うのかな?
毎年、春になったら毛を刈ってあげる必要がある
羊の種類と毛質のいろいろ
洗って乾かして、カーダーや櫛ですく
羊毛であそぼう! コースターに指人形、草木染め
スピンドル(紡つむぎコマ)で糸を紡ぐ
毛糸で帽子を編んでみる
羊毛は、リユース、リサイクルができる! 反毛のはなし
フェルトや毛糸づくりでみえてきたこと
「イチからつくる」ということ

著者略歴

監:本出 ますみ
【監修者】本出ますみ(ほんでますみ) 1958年生まれ、1984年に京都で原毛屋を始める。ウール クラッサー(Wool Classer・ウール格付け人)。羊の原毛屋SPIN HOUSE PONTA.代表。スピナー、羊飼い、メーカーを繋いで「羊と羊毛のある暮らし」を模索する羊マニアにして編集者。1991年にニュージーランドのリンカーン大学にてウール クラッサーの資格を取得。2012年からは正倉院花氈の研究員も務める。編著書に『羊の本』(スピナッツ出版)ほか多数。
絵:バン チハル
【絵】バンチハル(ばんちはる) 1965年生まれ。1989年武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。西武百貨店の環境装飾を経て1994年よりフリーのイラストレーターに。おもに児童書、教科書、絵本などの挿絵・装画などを手がける。『インゲンマメの絵本』『イチからつくる チョコレート』(農文協)など。

ISBN:9784540231551
出版社:農山漁村文化協会
判型:AB
ページ数:36ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月11日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YBC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNT
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:TDPF