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ルーメンの科学

監:板橋久雄
編:小林泰男

紙版

内容紹介

 ウシがもつ4つの胃のうち最も大きい消化器である第一胃(ルーメン)のしくみや働きについて、前著「新ルーメンの世界」2004年発行以降に「飛躍的な進歩を遂げた」ルーメン研究の成果をまとめた。
 たとえば、ルーメン細菌の分類を系統解析情報から整理。ルーメン内のpHをリアルタイム測定するルーメンセンサー。ルーメン内pH低下を抑える機能性飼料。エサとしてのタンパク質の分解に効果的な酵素や麹菌などの添加剤など。また、持続的な生産システムの放牧技術や、近年話題にあがるメタンガスの発生メカニズムと対応策も収録。

【目次】
第1章 序論 ルーメンと反芻家畜:研究の現状と期待
 1. ルミノロジーの起源と系譜
 2.近年のルミノロジーの進展とその特徴
 3.組換えルーメン細菌研究の推移とその後
 4.乳肉生産と SDGs
 5.ゴールへむけての期待

第2章 ルーメンと微生物の生態・発達 
 1.ルーメンの機能と発達
2.真正細菌・古細菌
3.プロトゾア・真菌
4.微生物群集解析方法の発展とルーメン細菌叢の生態
5.ルーメン微生物の代謝調節
6.野生動物にみるルーメン機能

第3章 反芻家畜の栄養生理特性とその制御 120p
1.エネルギー代謝
2.炭水化物の代謝
3. タンパク質・アミノ酸の代謝
4.脂質・機能性成分の代謝
5.無機元素・ビタミンの代謝
6.内分泌機能と制御

第4章 生産,健康,環境調和への対応 55p
1.ルーメン機能開発による飼養技術の向上
2.これからの放牧酪農
3.放牧による牛肉生産の新たなポテンシャル
4.ルーメン代謝障害と生体反応
5.温室効果ガスと環境汚染物質の低減

ISBN:9784540231209
出版社:農山漁村文化協会
判型:A5
ページ数:342ページ
定価:4000円(本体)
発行年月日:2023年05月
発売日:2023年05月30日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MZ