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日本農業の動き 208

気候変動下の食料安全保障

編:農政ジャーナリストの会

紙版

内容紹介

二つの研究会シリーズの記録。一つ目は「グローバル化時代の食料安全保障とは」。末松広行農林水産事務次官(当時)や中家徹JA全中会長を含む4人が世界の食料需給と日本の食料自給率などをテーマに語った。二つ目は「気候変動の中の農業」。地球環境問題全般に詳しい山本良一・山本エコプロダクツ研究所代表のほか、農業現場で異常気象と向き合う専門家らに話を聞いた。海外では欧米を中心に地球温暖化への危機感が高まり、国内でも深刻な気象災害が次々と農業現場を襲っている。農業と人類の未来にともった黄信号とどう向き合うか。

目次

「世界の穀物市場の動向と国内農業生産の課題」
  資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫
「食料安全保障と農政の課題」
  農林水産省事務次官 末松広行
「食料供給のリスクとフードシステムの課題」
  政策研究大学院大学教授 株田文博
「食料安保の確立を国民的議論に」
  全国農業協同組合中央会会長 中家徹
「気候と環境の非常事態にどう対処するか」
  山本エコプロダクツ研究所 代表 山本 良一 氏
「温暖化への適応を迫られる農業技術」
  農研機構果樹研究所栽培・流通利用研究領域上席研究員 杉浦俊彦
「食料科学からみた地球温暖化を考える」
  茨城大学副学長・農学部教授 太田寛行
「気象変動に強い農業を目指して」
  カルビーポテト株式会社取締役常務執行役員 植村弘之

著者略歴

編:農政ジャーナリストの会
農業関係の報道・解説・出版に携わるジャーナリストや研究者等、全国約300の会員からなる自主独立の組織。会員の情報交換の場とともに、調査や研究をすることによって国内外の農業情勢や問題点を正しく把握し、公正な報道、評論活動を行なうことをめざす。年に4テーマを選び、専門家等を招いて研究会を開催。

ISBN:9784540200649
出版社:農山漁村文化協会
判型:B6
ページ数:164ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年12月
発売日:2020年12月23日