出版社を探す

のらぼう菜

太茎・多収のコツ

著:髙橋 孝次

紙版

内容紹介

のらぼう菜は東京・埼玉・神奈川で栽培される伝統野菜。似た野菜の「菜の花」に比べて苦味がなく甘みがあり、その味のよさから近年注目されている葉物野菜(セイヨウアブラナ)だ。春先の葉物の端境期に出荷でき、著者は10aで100万円以上売り上げる。本書では、著者が半生をかけて取り組んだ、のらぼう菜を太茎で長期出荷する栽培技術を解説。また、謎の多いのらぼう菜のルーツの最新研究成果、おいしいレシピ・加工アイデアも紹介する。のらぼう菜と共に生きた著者の半生の記録や、地元の小中学生に行なう食農教育も紹介。

第1章 のらぼう菜はどのような野菜か
第2章 慣行より5倍多収も可能!多収栽培の実際
第3章 のらぼう菜のおいしい食べ方・加工
第4章 未来に紡ぐのらぼう菜

目次

カラー口絵

序章 「のらぼう」で変わる、我が人生

第1章 のらぼう菜はどのような野菜か
のらぼう菜とは?
のらぼう菜のおいしさと栄養
川崎以外の産地について――東京・埼玉
菅ののらぼう菜の系統と特徴
コラム1 のらぼう菜は世界的にも珍しい作物です 柘植一希

第2章 慣行より5倍多収も可能!多収栽培の実際
庭先で飛ぶように売れるのらぼう菜――10aで100万円以上の売上に
長期どりで太茎多収するには?――栽培のポイント
播種・育苗――鉢上げで根を強くする
大苗定植、冬の追肥で株を大きく育てる
最初の収穫は「深摘心」で
収穫後半の「切り戻し」で、最後まで太ものをとる
病害虫と鳥害対策
のらぼう菜のタネを採る
プランターで栽培しよう!
コラム2 深摘心をすべてのナバナ類に! 北原 瞬

第3章 のらぼう菜のおいしい食べ方・加工
のらぼう菜のかんたんでおいしい食べ方 大橋ゆり
のらぼうプロジェクト 田中龍平
のらぼう菜づくしのプレート 大橋ゆり
のらぼう菜サンド 茶野佐和子
のらぼう菜カステラ 田口吉男
のらぼう菜キムチ 渥美和幸
コラム3のらぼう菜の鮮度を保つMA包装 明治大学農学部 野菜園芸学研究室

第4章 未来に紡ぐのらぼう菜
「のらぼう菜」を川崎に残す!――小中学校への苗植え体験学習
のらぼう菜から感動の一滴――油搾り体験
のらぼう菜から「あかり」の歴史を学ぶ
菅郷土資料館(近世農具生活展)
のらぼう菜とともに託すメッセージ

年表 私の歩みと時代

著者略歴

著:髙橋 孝次
昭和7年生まれ。神奈川県川崎市在住。鎌倉時代から川崎市菅で続く農家。17歳で就農し、梨、養鶏、盆栽・花と営農の主を変え、現在は野菜苗が営農の主。のらぼう菜を作り続け、2015年地域特産物マイスターに「のらぼう菜」で認定。近隣の小中学校で栽培体験等の出前授業も行う。

ISBN:9784540192050
出版社:農山漁村文化協会
判型:A5
ページ数:88ページ
定価:1200円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年10月02日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WMPF