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ニラの安定多収栽培

露地から無加温、加温まで

著:藤澤 秀明

紙版

内容紹介

鍋や餃子などに欠かせないニラ。育ち方は意外と知られていない。ニラは1粒の種子が20~40本に分けつする。1回刈り取ったあとも続けて収穫するため、最初の播種粒数や植え付け本数などに気をつけないとニラがどんどん細くなり、枯れてしまうこともある。しかもニラは本来、冬に休眠する。ハウスで保温することで冬でも収穫ができるが、保温前にしっかり光合成させて根に力をつけておかないと、1回刈り取ったら伸びが悪くなってしまう。本書は安定して周年栽培するためのコツをていねいに解説する。本書によく出てくるニラ用語解説付き。

第1章 ニラ栽培の魅力
第2章 ニラ経営の規模別目安―どのくらいの所得をめざすか
第3章 ニラ栽培のおさえどころ―ニラとはどういう作物か
第4章 ニラの作型と品種選び―いつどんな品種をつくるか
第5章 育苗から定植までの管理
第6章 定植後から収穫前までの管理
第7章 収穫開始から収穫終了までの管理
第8章 収穫・調製・出荷
第9章 省力化・単収アップの新技術

目次

第1章 ニラ栽培の魅力

1 よいところその1 基本的に軽作業が中心
2 よいところその2 自由がきく野菜
3 よいところその3 需要が安定している
4 ちょっと厄介なところ
囲み記事 ニラのニオイの原因物質はアリシン

本書によく出てくるニラ用語解説

第2章ニラ経営の規模別目安―どのくらいの所得をめざすか

1 夫婦2人なら10aから始める
2 調製労力による制約が大きい
3 闇雲な規模拡大は危険
4 15aから始める新規参入のモデル
5 実際の規模拡大事例

第3章 ニラ栽培のおさえどころ―ニラとはどういう作物か

1 作業適期を逃さない
2 過剰な分けつを抑える
3 栽植様式で収量と品質が決まる
4 株養成が決め手
5 品種ごとの休眠特性から作型や保温開始時期を決める
6 抽苔した花蕾は刈り取る
囲み記事 花ニラについて
7 病害虫対策が収量を左右する
8 雑草対策が決め手

第4章 ニラの作型と品種選び―いつどんな品種をつくるか

1 栽培地域と作型選択
2 おもにいつ収穫したいのか?
3 作型に合わせた品種選択
4 周年どりの品種選定のポイント
5 主要品種の特徴と使い方
囲み記事 ニラの品種の変遷

第5章 育苗から定植までの管理

1 さまざまな育苗方法のメリット・デメリット
2 播種時期の考え方
3 育苗準備
4 播種
5 発芽までの管理
6 発芽後の育苗管理
7 定植圃場の準備
8 定植作業

第6章 定植後から収穫前までの管理

1 定植後の管理
2 株養成
3 保温開始
  
第7章 収穫開始から収穫終了までの管理

1 収穫期(厳寒期)の管理
2 厳寒期の生理障害
3 厳寒期の保温資材利用
4 春先の管理
5 収穫の休ませ方
6 高温期(5月以降)の管理
7 2年株の抽苔の処理
8 夏ニラ専用株の管理
9 収穫はいつまで続けられるのか
10 収穫終了・後片付け

第8章 収穫・調製・出荷

1 収穫作業
2 収穫物の下ごしらえ
3 計量・テープ結束
4 袋詰め・箱詰め
5 出荷

第9章 省力化・単収アップの新技術

1 ウォーターカーテン保温のねらい
2 ウォーターカーテン保温の効果
3 管理のポイント
4 使用上の注意点と経費
5 ウォーターカーテン保温を基軸にした増収技術導入

著者略歴

著:藤澤 秀明
藤澤秀明(ふじさわひであき)。現在、栃木県塩谷那須南農業振興事務所勤務のベテラン普及員。現場一筋にイチゴとニラをおもに担当してきた。2019年1月号から「現代農業」で「稼げるニラの多収栽培」を連載。好評を博している。

ISBN:9784540191060
出版社:農山漁村文化協会
判型:A5
ページ数:200ページ
定価:2300円(本体)
発行年月日:2019年11月
発売日:2019年11月09日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WMPF