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まるごと探究! 世界の作物

ムギの大百科

編:吉田 久

紙版

内容紹介

ムギという作物の成り立ち、生育、品種や栽培技術、世界・日本の稲作、利用・加工まで、コムギを中心にムギと人間のかかわりを描く。環境との調和や持続的な発展など、作物を通して現代社会を考えるヒントが満載。
【ムギという作物】原産地と栽培の始まり、ムギの種類、ムギが好む環境など
【ムギの育ちと農作業】発芽から開花・結実までの育ちと、それにあわせた農作業
【ムギづくりを支える技術】輪作技術、農具や農業機械など
【日本・世界のムギづくり】アジアの小農的なムギ作や欧米の大規模農業など、日本・世界の多用なムギづくり
【ムギの加工と利用】小麦粉をはじめとする食材としての利用、素材としての麦わらの利用、飼料や肥料としての利用など
【いま・これから】パン用小麦の開発と普及、地産地消の動きなど新しい動き 

目次

1ムギという作物
 世界で広く育てられ、いちばん食べられている穀物
 オオムギ、ライムギ、イネ科のなかのムギ類
 コムギのふるさと 野生植物から栽培植物へ
 粉食文化を生みながら世界へ広まった

2ムギの育ちと栽培技術
 コムギを育てるための一年の農作業
 たねまきから発芽へ、胚乳の養分で葉をのばす
 地にふせて冬を越し、穂の赤ちゃんをつくる
 茎が立って穂がのび、花がさく
 穂がみのった! 1粒から500粒以上
 気象災害や病害虫、雑草害とうまくつきあう工夫
 水田二毛作や輪作で、永続的なムギ栽培

3日本・世界のムギ作
 地域によって特色のある 日本各地のムギ作
 東アジア・南アジアのムギ作(家族経営と国内向け生産)
 西ヨーロッパのムギ作(畜産と組み合わせた高い生産力)
 アメリカのムギ作(大規模化・機械化で輸出向け生産)
 旧ソ連・地中海沿岸の諸国、オーストラリアのムギ作

4ムギの加工と利用
 コムギ食を陰で支える 製粉業と製粉技術
 コムギの種類と栄養分、小麦粉の性質のちがい
 小麦粉を使った世界各地の食品と料理
 パン誕生の歴史と世界のさまざまなパン
 日本のうどん、中国のめん類、イタリアのパスタ
 麦ごはん、ビール、麦わら細工 オオムギの利用

5ムギのいま、これから
 国際商品として世界をめぐるコムギ
 遺伝資源の保全と持続的な利用にむけて
 日本のコムギ、生産と消費の近現代
 地元のムギを見つめ直す時代がきた

著者略歴

編:吉田 久
1945年奈良県生まれ。東北大学農学部卒、東京大学大学院修了。現在、農業・食品産業技術総合研究機構フェロー。著書に『そだててあそぼう⑦ ムギの絵本』など。

ISBN:9784540171734
出版社:農山漁村文化協会
判型:A4変
ページ数:56ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年03月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YRDC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:YNK
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:TVK