まるごと探究! 世界の作物
イネの大百科
編:堀江 武
内容紹介
【イネという作物】原産地や栽培の始まり、イネの種類、水陸両用で生きられる特性など
【イネの育ちと農作業】発芽から開花・結実までの育ちと、それに合わせた農作業について
【稲作を支える技術】田植え、病害虫防除、農具と農業機械の発達、品種改良など特徴的な技術
【日本の稲作・世界の稲作】平野の田んぼから山あいの棚田、畑での陸稲など、日本・世界の多様な稲作
【イネの利用と加工】食材としての米の利用、素材としての稲わらの利用、さらには農業分野での利用まで
【いま・これから】米の流通、農政、飼料米など新たな動き
目次
1イネという作物
コメは、アジアの食文化をささえてきた穀物
イネは水陸両用、適応する力の高い植物
野生種と栽培種 イネの種類と分類
栽培イネの起源と伝播の歴史
2イネの育ちと栽培技術
イネづくりは八十八手 稲作農家の仕事
たねまきと発芽、苗づくりのさまざまな工夫
田植えのあとは茎がふえ、葉がしげる
穂の成長と開花・受粉、そして登熟へ
1粒のたねモミから、数千粒のコメがみのる
病害虫や雑草からイネを守る工夫
3日本の稲作、世界の稲作
日本の稲作① 水田の開発と高度な利用
日本の稲作② 農具と農業機械の発達
日本の稲作③ さまざまな品種改良
日本の稲作④ 年中行事と農耕儀礼
東アジアの稲作(灌漑水田が高度に発達)
東南・南アジアの稲作(地域ごとに多様な形態)
アフリカ、欧米、オーストラリアの稲作
4イネの加工・利用
うるち種、もち種 多様なコメの種類と用途
コメの調理と加工① さまざまなごはん」の炊き方
コメの調理と加工② もち、めん類、菓子類など
稲ワラ、モミがらの利用、飼料としての利用
5イネのいま、これから
イネは食料問題への切り札になるのか?
自然生態系との調和と水田の多面的機能
日本のイネとコメ、生産と消費の近現代
省力化と水田フル活用 大規模化にむけた技術
付加価値の高い稲作、地域とつながる稲作にむけて