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地域資源を活かす 生活工芸双書 5

桐(きり)

著:八重樫 良暉

紙版

内容紹介

植物としての特徴
キリの原産地・分布 古代の文献に見る日本のキリ 植物学上のキリ キリ属の仲間 おもなキリの種類 ニホンギリ/チョウセンギリ/ラクダギリ/ウスバギリ/ココノエキリとタイワンキリ 北のキリ、・南のキリ
桐材の利用
●桐材の特徴 桐の材積 桐材の樹脂(あく)抜き ●日本での桐材利用 ●桐下駄 ●桐たんす ●琴と桐▲囲み▲広島県福山市の琴づくり ●桐紙 ●刳物 ●桐の面 ●桐のてすり ●桐の階段 ●桐の寝板 ●桐の椅子 ●内装材としての桐 ●桐材加工品 ●桐の香水 ●桐の紋章 ●庭つくりと桐
キリを栽培する
写真構成 三島町の桐栽培 キリ栽培の基本 ●苗木づくり▲囲み▲三島町でのキリ育苗 ●桐の苗木 ●桐の適地 ●植栽間隔 ●桐の手入れ 芽掻き/台切り●桐の病虫害 病害 てんぐ巣病/腐爛病/胴枯病 虫害 葉の害虫/幹枝の害虫 鳥獣害 ノウサキ/ネズミ/キツツキ
桐の利用法
桐たんすの技法
●会津桐たんす 会津桐タンス株式会社の歩み 白さを求める箪笥材と会津桐の特徴
●箪笥の部位と名称●箪笥の種類 ●たんすの製法 桐を伐り出す 桐の伐り出し/野積み・天日干しでアクを抜く 製材(製板)製材後の野積みによるアク抜き 箪笥の製造工程【素材を揃える(木地づくり)】【部材に必要な加工を施す】【本体板組】【抽斗加工】【完成】【塗装仕上げ】
桐下駄の技法
●結城の桐下駄 桐乃華工房(猪ノ原桐材木工所)の歩み ●下駄の部位と呼称
●下駄の種類 むく下駄 張下駄 むく下駄・差し歯下駄 駒下駄 差し歯の下駄
●駒下駄(柾下駄)の製造工程 桐材の調製 伐採・搬出/あく抜きのための天日干し/保管 木取りから仕上げ 墨掛け(木取り)/乾燥・あく抜き/粗円盤/丸鋸(まるのこ)/帯鋸(おびのこ)/糸鋸(いとのこ)/帯鋸(おびのこ) 間挽き(六分自動)/ひやかし/七分挽き/オガミ挽き/鼻回し/穴あけ/ダボ入れ/磨き工程 砥粉を塗り磨く/磨きの仕上げには木賊(とくさ)も使う/バフ仕上げ/鼻緒をつける/鼻緒すげ
桐箱ほか小物の技法
●高安桐工芸店の歩み ●桐材の特徴 ●製品【桐箱】【ティッシュボックス】【CDラック】【コースター】【盆】【名刺入れ】【桐の椅子】【二段のテレビボード】【ワーフボード】【獅子頭】●技術を生かした請負作業【木工家具などの再生削り作業】●原木の買い付け 原木市場/原木 ●乾燥から製材 乾燥 製材 ●桐箱ストッカーの製造工程 ●廃材、おがこの

著者略歴

著:八重樫 良暉
猪ノ原武史は、茨城県結城地方の伝統工芸桐下駄を製作する桐乃華工房(茨城県筑西市)の3代目。
ゆうきは日本三大下駄産地。高安尚訓も、桐箱などを生産する茨城県石岡市の高安桐工芸の3代目。
五十嵐馨は、会津桐の里である福島県三島町アイパワーフォレスト(株)副社長。
藤田旭美は同じく三島町の産業建設課の桐専門員。板橋充是は、三島町の会津桐タンス(株)管理部長。
会津桐タンス(株)は、三島町生活工芸運動から生まれた会社。
八重樫良暉は、元岩手県育林場長、元岩手県特用林産協議会参与、故人。
熊倉國男は、元新潟県新発田農林高校教諭、特産シリーズ「キリ」の著者、故人。

ISBN:9784540171178
出版社:農山漁村文化協会
判型:B5
ページ数:136ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2018年02月
発売日:2018年03月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDPJ