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シリーズ 田園回帰 5

ローカルに生きる ソーシャルに働く

編著:松永 桂子
編著:尾野 寛明

紙版

内容紹介

いま地域をベースに活動する20歳代後半から30歳代くらいの世代からは、地域社会に貢献するというよりも、自分がしたいことに地域の課題解決の方向性をすり合わせていく――そんな生き方、働き方がみえてくる。そうした社会のデザイン能力が花開く場として地域が受け皿になっている。農山村や地方都市、大都市の下町で活躍する一人ひとりの「なりわい」づくりに光を当て、そのライフスタイルや価値観を浮き彫りにする。若者を地域の担い手として育成する中間支援組織についても詳述。

目次

 序章 「ローカル志向」をどう読み解くか 
Ⅰ ソーシャル視点を取り入れたローカル活動の意味
 第1章 【座談会】房総の古民家をリノベーションし続ける大学院生たち――そこで見えてきたもの          第2章 豊かなシゴトを地方都市・館山でつくる――大学院の活動から起業
Ⅱ 島根×若者×ソーシャル志向、二つの地域の試み
 第3章 島根県江津市 街と人の流れを変えた創業支援
 第4章 島根県雲南市 地域づくり塾から広がる若者チャレンジの輪
 第5章 中間支援組織とソーシャル志向 尾野寛明
Ⅲ 自分で仕事をつくる――農業、地場産業、ソーシャルビジネス
 第6章 本屋とカフェとパン屋を、限界集落の廃校で始める
 第7章 自分で仕事をつくる/山村シェアハウスと人おこしプロジェクト
 第8章 漁網のミサンガづくりから、浜の弁当屋をオープン――震災の浜ですこやかに生きる仕事づくり
 第9章 仙台木工職人 震災を機にUターン
 第10章 「昔の牛乳が飲みたい」の声に牛乳屋の倅が自然放牧を始めた
  コラム 「地元」としての水俣を生きるお茶農家――松本和也さん、天野浩さん
Ⅳ 都市と地方にみる新たなコミュニティの場
 第11章 地域におけるコミュニティスペースの役割
 第12章 ヒト・モノ・コトを紡ぐ「アイダ」の仕事
 第13章 農山漁村へ向かうクリエイティブ人材-徳島県神山町、美波町及び三好市のサテライトオフィスの事例から-
 終章  ローカルでソーシャルな働き方がもたらすもの

著者略歴

編著:松永 桂子
大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授。1975年、京都市生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(経済学)。島根県立大学講師、准教授を経て現職。専門は地域産業論、地域社会経済。現場でのヒアリングや対話をとおして、地域産業や地域経済のあり方を研究。著書『創造的地域社会』(2012年、新評論)、『ローカル志向の時代』(2015年、光文社)など。
編著:尾野 寛明
有限会社エコカレッジ代表取締役。就労継続支援A型事業所エコカレッジ施設長。1982年、埼玉県生まれ。一橋大大学院商学研究科博士課程単位取得退学。修士(商学)。専門は地域産業論。地方の現場における実証実験を通じて地域社会のあり方を研究。「無理しない地域づくり」を掲げ、新たな担い手を発掘する地域づくり実践塾を全国各地で運営する。

ISBN:9784540142475
出版社:農山漁村文化協会
判型:A5
ページ数:240ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2016年06月
発売日:2016年06月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN