認知症の人のこころを読み解く
ケアに生かす精神病理
他著:高橋 幸男
他著:上田 諭
他著:水野 裕
内容紹介
生物学的研究が盛んな認知症だが、豊富な事例報告をもとに、本人の言動や態度に目を向ける心理的アプローチの必要性を問いかける。
目次
第1章 認知症の人のこころの世界――“からくり”から認知症ケアへ/高橋幸男
1.認知症の人の不安やつらさについての気づきとなったAさん
2.認知症の人の不安の内実
3.認知症になりゆく経過に認められる心理社会的特徴(“からくり”)
4.認知症の人とのつながりをなくさないためのかかわり
5.在宅での暮らしが困難な場合
6.一人暮らしの場合
7.○○の事例
8.認知症初期集中支援チームの事例
9.終わりに代えて
第2章 無気力・無関心、うつ状態を見極める/上田 諭
1.アルツハイマー型認知症の人は無気力・無関心か
2.最も多い「環境反応性」のうつ
3.本人との対話の大切さ
第3章 いろいろな不安の形を知る/水野 裕
1.「誰かが来る」という不安
2.「音がする」という不安
3.何度も鍵を見に行く女性
4.「ものがなくなる」「疲れやすい」と訴える女性
5.「お父さんがいない」「捨てられた」と夫を探す女性
6.人との関係
第4章 ピアサポートの力に目覚める
――専門職による心理的支援と当事者によるピアサポートとの協働のなかで/大塚智丈
1.認知症の事例紹介
2.初診時に気をつけていること
3.診察でのやりとり
4.悪すぎる認知症観の改善の必要性について
5.認知症観改善の説明後の状況
6.ピアサポートによる心理的支援へ
7.認知症当事者の日記から
8.当院認知症カフェでのピアサポート活動の実際
9.Fさんもオレンジカフェ(認知症カフェ)に参加へ
10.事例考察
11.認知症ピアサポートの意義について――当事者による心理的支援
第5章 患者のストーリーを紡ぐ/齋藤正彦
1.事例1「あなたは私の夫ではない。私の夫を探してきて」
2.事例2「私には記憶装置がついている」
ISBN:9784535985292
。出版社:日本評論社
。判型:A5
。ページ数:176ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2023年06月
。発売日:2023年06月20日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ。